ダウ理論を活用したシンプルなトレード手法として「ブレイクアウト」という手法があります。チャートパターンを活用した基本的な取引手法で、多くの初心者にも使われている方法です。
この記事はそんなブレイクアウト手法の詳細と「勝てない」と言われれている理由に迫ります。
ブレイクアウトのチャートパターン
ダウ理論を活用した取引手法の一つとして「ブレイクアウト」があります。ブレイクアウトは抵抗線を抜けた場合にエントリーするという手法で、トレンドが発生した時に有用となります。
またチャートを活用したパターンの一つで、複雑な手法ではないので初心者の方も多く使われている手法の一つとなっています。
そんなブレイクアウトは「勝てない」という評判もあり、正しく理解した上で利用しないと損失が膨らんだり、勝率が上がらないなどの懸念点もあります。
実際にエントリーをする場合は以下のようなチャート時に有用です。
ブレイクアウトの中でも特に「レクタングル」と呼ばれているチャートパターンで、レンジ相場をブレイクしトレンドが発生した時にエントリーが出来ています。
また別の方法として以下のようなエントリーも可能です。
こちらは「アセンディングトライアングル」という手法でウェッジが形成され後にエントリーしています。高値が更新せず安値のみ切り上がっている場合に「ウェッジ」と呼ばれる三角形が形成され、この高値を更新した時にエントリーする事で、その後のトレンドに乗ることが可能になります。
「ブレイクアウトは勝てない」と言われる理由
ブレイクアウトを使った手法は「勝てない」と言われています。その理由として、騙しに遭いやすい、また単純な手法に見えて見極める必要があるというのも理由です。
王道の手法となっていますが、「高値を超えたら買う」という手法のため、一瞬高値を超えて戻ってきてしまい損切りとなる確率も高い。
また損切りも浅くできる手法ですが、その分「損切りになりやすい」手法でもあり、度重なる損切りによって資金を減らしてしまいます。
ブレイクアウトで勝つなら「順張り」と「3回以上の反発」を待とう
ブレイクアウトで勝率を上げるには「順張り」のトレードを心がけると良いです。順張りとはトレンドに沿ったトレードの事で、エントリー前に長期足で全体的な流れを把握。
1時間足や4時間足、日足で「上昇トレンド」なのか「下降トレンド」なのかを把握しましょう。上昇トレンドが出ているのであれば買いのエントリーを心がけ、ブレイクアウトのシグナルを待ちます。
反対に下降トレンドが発生しているのであれば売りの注文を入れるタイミングを、ブレイクアウトを用いて待ちます。
トレードは「待つ」事も重要で、見た時にエントリーする必要はありません。
またブレイクアウトで勝つなら「3回の反発」を待つことも重要です。例えば、アセンディングトライアングルを使うのであれば、高値が3回反発し底値が切り上がっている状態を待ちます。その後一時高値を抜けますが、高値付近まで戻ってくるので、その戻りを待ってエントリーすることで勝率を高めることができます。
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