FXチャートの読み方。「ローソク足」の基本と覚えたい形9選。

FXを始めたいあなたへ。この記事はそんなあなたの為に作られました。

1. これからFXを始めたい方
2. FXの口座を開設したけどチャートの見方がわからない

この記事ではFXの一番の基本である「ローソク足」チャートの読み方と覚えたい基本的な形について説明します。ここで説明している事は他の記事にも出てくる内容です。この記事ではなく、普通にGoogle検索しても出てくる内容です。

初心者の方、FXを始めた方にお伝えしたいのはただ一つ。

自分でリサーチする癖をつけよう!

まずこの記事を見て、検証して見てください。FXは全て検証によって出来ています。検証とリサーチ、実戦で試す、それを繰り返し、自分のルールを見つけましょう。自分のルールを崩さなければ勝てます。感情的になったり、他人に頼ったりすると負けます。

それでもこの記事を選んでくれた皆様に感謝いたします。皆様の時間を削らないように、早速問題に入って行きます。分からない箇所があれば後から見直してください。そして、この記事をチャートを並べて、実際の相場で該当する物を探して見てください。

目次

ローソク足には2種類あり、4つの情報があります

ローソク足は2種類存在します。それぞれ「陽線」と「陰線」です。陽線は緑色のローソク足で、価格が前のローソク足と比べ上昇した時に出現します。

陰線は赤いローソク足で、前のローソク足と比較して価格が下落した時に出現します。チャートはこの2種類のローソク足で構成されています。

そして陰線タイプも、陽線タイプも、上の図の通り4つの情報が含まれています。

  1. 始値:時間軸開始時の値段
  2. 終値:時間軸最終時の値段
  3. 高値:時間軸での最高値
  4. 安値:時間軸での最安値

この情報に関しては「こういう情報が含まれている」というのが分かればOKです。そして最も重要なのはその実体の長さ、線の長さです。

ヒゲと呼ばれる、実体から上下に出ている細い線は現在価格が上昇傾向なのか、下落方向なのかを把握するのに有用です。基本的にFXは「トレンドに乗るゲーム」です。上がっているのであれば買いましょう。下がっているのであれば売りましょう。

覚えたいチャートパターン

まず最初に覚えたいチャートパターンをご紹介します。ここで紹介されているのはチャートパターンの一部ですが、世界中のトレーダーに意識されている形です。

チャートの向こう側には「人がいる」という事を忘れずに意識しましょう。心理戦です。買う人が多いのか、売る人が多いのか、多数決です。そして多かった勢力が勝って利益を得ることができます。

上昇・下降パターン

一番基本となるのが「上昇・下降」パターンです。これを理解しないと取引は出来ません。チャートの中で「トレンド」を見極める必要があります。市場においてチャートが直線的になる事はありません。全て波を打ちながら、ジグザグと上がっていくか下がっていきます。

FX上昇・下落、FXトレンド、

実際にこのパターンをドル円のチャートで探してみます。こちらは絶対に出ている形なので、チャートを開くだけで発見できるタイプの形でしょう。早速見つけました。

FX上昇・下落、FXトレンド、

赤枠内が上昇パターンとなっています。高値を更新し続けており、また安値もどんどん切り上がっているのが分かります。

ダブルトップ

上昇トレンドが終わり、これから下降トレンドに入るという時に現れる一つのサインが「ダブルトップ」です。一度つけた高値を更新出来なかった場合、相場は下降トレンドへ転換する可能性が高まります。

ダブルトップの最初の山をつけた付け根の部分(ネックライン)に線を引き、その価格を割った場合には売りのサインとなります。

ダブルトップ、FXダブルトップ、

イラストで見ても分かりにくいので、実際の相場に当てはめてみます。

ダブルトップ、

ダブルトップは実際にはきれいなMの形になるのではなく、荒波の相場の中で探す必要があります。Mに似た形で、「2回同じ高値になった場所」を意識していると見つけやすいでしょう。

またライブの相場では先はもちろん見えていないので、その瞬間はMの字は見えていません。ただ2回目の高値をつけて、その後その高値を更新できずに付け根起点(ネックライン)まで下がっていたら上昇トレンドが終わったというサインになります。

ダブルボトム

ダブルボトムは上項のダブルトップの反転版です。今度は「W」みたいな形になります。

このダブルボトムも実際のチャートで見つけてみましょう。

このタイミングでは綺麗なダブルボトムを発見できました。そしてその後相場が転換して上昇している事もよく分かります。しっかりと底値で線を引くとあまりズレが無く形を見るけることが出来ますが、実際には線というよりぼんやりと「レンジ」を見ています。

プラマイ多少の余裕を持たせてエントリー、利確、損切りを設定しましょう。

ヘッド・アンド・ショルダー・トップ(三尊天井)

ダブルトップに更に一つ大きな山を追加した形のヘッド・アンド・ショルダー・トップは一見上昇トレンドが継続しそうに見えます。実際一度つけた高値を更新、その後一気に戻ってきてもう一度山を形成して下降トレンドへとなります。

高値で利確・損切りする方が多く、そのポイントを逆張りで売りで入っている方も多いので売り注文が多く入る事からこの形が形成されます。

高値更新で買いで入る方も少しおり、初心者は少しでも価格が更新するとすぐに注文を持つ傾向がある事から、買い注文が起きるのを待ち流動性を確保する手段を大口トレーダーが待っていたりします。

実際にこの形をチャートに当てはめてみてみます。

あまり良い例ではありませんが、山が3つ形成されていて、真ん中の山の高値が一番高くなり、その後相場が下降トレンドへなっていることが分かります。

実際このチャートではレンジ的な推移(あまり大きな価格変動が無い)からの下降トレンド始まりだったのでいびつな形になってしまっていますが、ぼんやりと見ればこの形が見えてくるでしょう。

実際の生きた相場ではイラストのような綺麗な形にはならないので、知っている形を探す練習も必要です。

ヘッド・アンド・ショルダー・ボトム(逆三尊)

先ほどのヘッド・アンド・ショルダー・トップの反転バージョンです。こちらは下降相場が終わり、上昇に転換する合図となります。

逆三尊、FXチャート、

こちらも実際のチャートで見つけてみましょう。

急落してきていた相場だったので縮尺がギュッとなっていますが、3つの山が形成され、真ん中の山が最も下落している事が分かります。この場合は売り注文が利確(買い戻し)がおき、一気にトレンドが転換され買い相場となっています。

上昇三角保ち合い

トレンドは転換のみでなく、トレンドが継続する場合も独特な形が形成されやすいです。

上昇三角保ち合いは上昇トレンド継続の合図として認知されています。高値は更新出来ていませんが、底値のみ切り上がっていて三角形に見える形が形成されています。

更新出来ていない高値を上値抵抗線と呼び、これを突破した際に上昇トレンドが継続、買いのサインとなります。

実際にこの形をチャートの中で見つけてみましょう。

ドル円の最近のチャートで流し見た所上昇三角保ち合いの良い例が発見出来なかったので、上昇トレンド中の保ち合いをご紹介。こちらは高値も切り下がり、底値も切り上がっている状態で「相場がどちらに動くか分かりにくい」状態です。

均衡している三角保ち合いになっているのは価格が上昇すると予測している投資家と価格が下降すると思っている投資家の数が同じくらい居る時に現れます。

上記の場合の最善策は最初の山の高値(点線)部分で買い注文ですね。実際この部分で売りと踏んでいた投資家が損切りを行うので、一時的に下降のローソク足が出ています。そのタイミングで買うとその後の上昇相場で利益を取ることが出来ます。

下降三角保ち合い

下降三角保ち合いは上昇三角保ち合いの反転した形です。底値が更新されず、高値が下がってきている状態を指し、下降トレンドが継続するサインとなります。

下降三角保ち合い、

こちらも実際のチャートで見つけてみましょう。

下降三角保ち合い、

下降トレンドの途中で下降三角保ち合いが形成されました。底値は4回同じ価格で跳ね返されていますが、高値は切り下がり、売り勢力が強い事が分かります。

実際、その後は下降トレンドが継続されました。

上昇ウェッジ

上昇ウェッジとは高値と底値を緩やかに切り上げながらもみ合う形です。高値のレジスタンスラインより底値のサポートラインが勾配が急になっている為、上と下に1本づつ線を引くと、どこかのタイミングでぶつかることになります。

上昇ウェッジが確認された際は相場が転換して下がりやすいですが、上昇する場合もあります。上昇ウェッジの2つのラインを意識して、上に抜けるか下に抜けるかを待ちましょう。

ウェッジ、上昇ウェッジ、

少し難しい上昇ウェッジですが、実際にチャートで見つけてみましょう。

上昇ウェッジ

こちらのパターンでは上昇ウェッジ終了後トレンドが転換して下降トレンドとなりました。

ウェッジは見つけることが出来れば一旦「待ち」が最善策。その後上下どちらかに抜けるのを待ってから注文を入れることでリスクを下げることが出来ます。

下降ウェッジ

下降ウェッジは上昇ウェッジの反転した形で、下のサポートラインと上のレジスタンスラインが緩やかに下っている形です。上のレジスタンスラインの方が急な勾配で下がってくるのが特徴です。

下降ウェッジが確認された際は相場が転換して上がりやすいですが、下降を継続する場合もあります。下降ウェッジの2つのラインを意識して、上に抜けるか下に抜けるかを待ちましょう。

ウェッジ、下降ウェッジ、

下降ウェッジも実際のチャートで見つけてみましょう。

上の例では下降ウェッジが形成された後、トレンドが継続になりました。底値のサポートラインを割った所で売りのエントリーを入れることが出来ます。

まとめ

今回はこれからFX取引を始める方向けにローソク足の読み方と基本的なチャートパターンを実践を交えて見てきました。

ローソク足の見方と意味
基本9種類のパターン

上記の2つのポイントを覚えて頂けたら幸いです。また今回は実践を交えて実際の生きた相場でもチャートパターンを探してきましたが、実際は見つけるのは練習が必要です。

まずチャートの形を覚えたら、実際の自分のチャートの環境で同じ形を探してみてください!

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