【チャートの基本】移動平均線の見方と実践での使い方。

チャートで表示させたい「移動平均線」とはその名の通り、一定期間の価格の平均を算出しそれを結んだものです。大まかに移動平均線でわかることは現在上昇トレンドとなっているか、下降トレンドとなっているか判断材料の一つとなります。

初心者にも使いやすいテクニカル指標で、さらに取引も行いやすい。それでいて伝統的なテクニカル指標の一つとなっているため勝率も見込めます。

目次

移動平均線の算出方法

移動平均線は設定できる一定期間の終値の平均値を結んだものです。これをSimple Moving Average(単純移動平均線)をいい、略してSMAと呼ばれています。

実際計算は自分で行う必要はなく、設定でチャートに表示させる事が出来ます。

SMAの他にもEMAという種類もあります。Exponential Moving Averageの略で、指標平滑移動平均線の事です。SMAと比べより直近の値動きに敏感に反応しています。

SMAは全ての終値の平均から算出されていますが、EMAは1つ目はSMAと同じ、2本目以降は当日の値を加えて算出されています。そのためより直近の値動きに反応しやすい指標となっています。

移動平均線の期間設定

短期

移動平均線の値は自分で選択することができます。それぞれの時間足で設定でき、1分足から日足や週足などでも利用可能です。短期の場合の値は5、6、10などがよく利用されています。

中期

中期の場合は短期より大きな数字を設定します。一般的には20、25、30、50などの値が多く利用されています。

長期

長期の場合は中期よりも大きな設定を設定します。100や144、200などがよく使われています。

実践での使い方

2つの移動平均線のクロス

短期、中期、長期と組み合わせることで「ゴールデンクロス」を狙うことができます。短期の移動平均線が長期の線を下から上に抜けた場合は買いシグナルとなります。

移動平均線、ゴールデンクロス、

以上の例では短期SMA21、中期SMA84で設定されていて、ドル円の15分足に設置してあります。この組み合わせでは青い短期足では過去21本分の平均推移が分かり、赤い中期戦では84本分、もしくは1時間足での21本分の平均の推移となっています。

そのため4の倍数での設置となっています。

デッドクロスはゴールデンクロスの反対で、短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下に抜けた場合は売りのシグナルとなります。

移動平均線、デッドクロス、

乖離率を利用した取引方法

乖離率は売られすぎ、買われすぎを判断するのに使われます。買われすぎの場合は下降トレンドとなり、売られすぐの場合は上昇トレンドと転じる可能性が高いです。

この乖離率は移動平均線から現在の価格がどれほど離れているかをみて判断することができ、移動平均線から大きく上に外れた場合は買われすぎの傾向があり、売りのシグナルとなります。

反対に移動平均線から大きく下に離れている場合は買いのシグナルとなります。

このように大きく移動平均線から離れている場合はどちらかにマーケットが傾いている状態なので、移動平均線付近の価格まで戻ってくる場合が多いです。

上の例では実際に大きく上に乖離していたので、売り注文が多くなり移動平均線まで落ちてきている事がよく分かります。

他のテクニカル指標

移動平均線の他にもフィボナッチ指標など多くのテクニカル指標があります。これらと併用することでより正確な分析ができるようになります。

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まとめ

今回はテクニカルの基本の一つである移動平均線の初心者向けガイドと実践での使い方を見てきました。

これであなたもテクニカルトレーダー仲間入りです

移動平均線は世界中で多く使われているインジケーターの為、とても意識されています。このインジケーターのみでも取引も可能ですが、他の手法と合わせることでより正確になります。

自分に合った手法を見つけて見てください。

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