FXというとデイトレードがイメージされていますが、初心者が狙うべきは取引回数が少ないタイプのトレードスタイルです。1週間に1回、1ヶ月に1回、長い時には1年で数回という取引スタイルもあります。
毎日ずっとチャートに張り付いているわけにはいない、副業、趣味の程度でトレードをしている方必見。
通貨の金利差を利用した「スワップポイント」を狙った長期トレードの手法と例をご紹介します。
この記事を読むとスワップについて分かり、長期トレードの手法が身につきます。
スワップポイントとは金利差による利益
スワップポイントとは取引する際の通貨の金利差におけることで、毎日受け取るもしくは支払う事になっています。
例えば、ドル円で「買い」の注文を行うと日米の金利差の影響でプラスのスワップポイントが発生し、毎日取引量に応じた利子を受け取ることができます。
反対に「売り」の注文を行うとマイナスのスワップポイントが発生し、毎日取引量に応じた利子を支払う必要があります。
主なスワップポイント手法
スワップポイントを目当てとした取引手法も確立されています。金利の低い国の通貨を売り、金利の高い国の通貨を買うことで長期的に買スワップを得ることが可能です。
スワップポイント手法のメリットとしてはデイトレの様にチャートに張り付く必要がなく、ポジションを決済しない限り利益を毎日獲得できることです。
長期売買で利益を狙う手法となっているので、数週間から場合によっては年単位でポジションを決済せずに保有している方法となるので、時間がない方でも再現できる手法です。
スワップポイント手法の主な通貨ペア紹介
メキシコペソ
この手法の最も主要な通貨ペアとして、メキシコペソ・日本円があります。
メキシコの政策金利はこの記事執筆時点で11.25%となっています。
通貨ペア | 政策金利 | 買いスワップ |
メキシコペソ・日本円 | 11.25% | 260円/100000ペソ |
メキシコはアメリカ企業の工場が多くあり、アメリカの経済への依存率が高いです。その為米ドルと連動した動きになりやすいのが特徴です。
ドル高の場合はメキシコペソも上昇する傾向があり、円高になるとペソの価値が下がる可能性があります。
トルコリラ
次にスワップ手法で使われている通貨として、トルコリラ・日本円の通貨ペアが挙げられます。
通貨ペア | 政策金利 | 買いスワップ |
トルコリラ・日本円 | 50.0% | 520円/100000リラ |
トルコは政策金利が高く、インフレ率が高くなっています。トルコは大統領の動向、金融政策がリラに対して強い影響力を持ち、中央銀行の独立性が懸念点となっています。
また現在トルコリラは長期的な下降トレンドになっており、2011年から現在に至るまで、通貨の価値は約10分の1となっている事も留意すべき点です。
南アフリカランド
南アフリカも政策金利の高い国となっています。日本円が大幅に下落する中でも1ランド7-8円を推移しており、上2つの通貨と比べ大きな動きが少ない一進一退の動きとなっているのが特徴です。
通貨ペア | 政策金利 | 買いスワップ |
南アフリカランド・日本円 | 8.0% | 170円/100000ランド |
スワップポイントを狙った手法の注意点
スワップポイントを狙った手法にも弱点があります。高金利の通貨を売って低金利の通貨を買う場合にはスワップがマイナスとなります。例えば、メキシコペソを売りで注文した場合には、マイナスのスワップポイントが発生し、毎日支払う必要があります。
また高金利の通貨は新興国の通貨の場合が多いので、政治的リスク、金融政策の方針の変更が考えられます。変動が激しくなりやすいので、スワップポイントで付く利益以上の損失を被ることがあります。
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